今回は、思い出の詰まった着物地や浴衣地を使って、スモック風の保冷ペットボトルカバーを作りました。
母が作ってくれた浴衣や、義母が着ていた着物、私が子どものころに着ていた着物など、使った生地にはそれぞれ思い出があります。
そんな大切な生地を、今の暮らしの中でも使える形にリメイクできたらうれしいですよね。
今回こだわったのは、着物地に合わせる口布や袖布の組み合わせです。
いくつかの生地を並べてみると、合わせる布によって雰囲気がずいぶん変わります。どの組み合わせがいいかな?と考える時間も、着物リメイクの楽しみのひとつです。
また、保冷用のアルミシートは、100均で購入できるものと手芸用のものを実際に縫い比べてみました。
生地選びの様子から、保冷シートや金具選びの工夫まで、今回の制作で気づいたことをご紹介します。
使った着物地と口布・袖布の選び方
ここは、今回の記事の主役といってもいい部分です。
単に「この布を使いました」と紹介するのではなく、どんな布を候補にして、なぜその布を選んだのかが伝わるように整えました。
① 母が40年前に作ってくれたアジサイ柄の浴衣地
こちらは、40年前に母が作ってくれたアジサイ柄の浴衣地です。
アジサイの花が大きく描かれているので、合わせる布は紺色系でまとめると、落ち着いた印象になりそうだと思いました。
今回は、自分で職場に持っていくためのペットボトルカバーです。あまりかしこまった雰囲気にはせず、普段使いしやすいカジュアルな仕上がりを目指しました。
そこで、濃い青のソフトデニム、少し明るいブルーのソフトデニム、織りの粗い藍染め風の木綿を合わせてみました。
どれも相性がよさそうでしたが、最終的に選んだのは、少し明るめのブルーのソフトデニムです。
紺色系の落ち着きを残しながら、重たくなりすぎない組み合わせになりました。
② 義母が着ていた矢絣の着物地
こちらは、義母が着ていた矢絣の着物地です。
黒に紺色が混じった生地に矢絣の刺繍が施されていて、落ち着いた色合いの中にも小粋な雰囲気があります。
この着物地には、少し明るい色の布を合わせてみたいと思いました。
候補にしたのは、リバティの花柄、USAコットンの花柄、そしてハチの模様が入ったUSAコットンの3種類です。
花柄同士でも生地によって印象が違いますし、ハチの模様を合わせると、また違ったかわいらしさが生まれます。
今回は、はっきりとした色使いが印象的なリバティの花柄を選びました。
落ち着いた矢絣の着物地に華やかさが加わり、大人かわいい組み合わせになりそうです。
③ 私が8歳のときに着ていた、桃色・黄色・水色の絣の着物地
こちらは、私が8歳のときに着ていた絣の着物地です。
桃色、黄色、水色が使われた、子どものころの思い出が詰まった生地です。
合わせる布は、着物地の模様に使われている色をヒントに選びました。
候補は、黄色の綿シーチング、朱赤の綿シーチング、濃いピンクのむら染めです。
黄色を合わせると明るく元気な印象に、朱赤なら華やかに、濃いピンクなら鮮やかな色の組み合わせが楽しめそうです。
いろいろ迷いましたが、今回は濃いピンクのむら染めを選びました。
色の対比がありながら、どこかモダンな雰囲気に仕上がったかなと思います。
子どものころに着ていた着物が、今度は毎日使える小物に生まれ変わる。そんなところも、着物リメイクのうれしいところですね。
④ 母が50年前に着ていた紬の着物地
こちらは、母が50年前に着ていた紬の着物地です。
以前、この生地を使って巾着袋を作りました。そのとき、落ち着いた色調のイチゴ柄とよく合っていたので、今回も同じ雰囲気で仕上げたいと思いました。
このペットボトルカバーは、30代後半の娘にプレゼントする予定です。
巾着袋とお揃いで使えるように、今回は色違いのイチゴ柄のシーチングを選びました。
同じ着物地とイチゴ柄の組み合わせでも、色が変わるとまた違った表情になります。
巾着袋と一緒に使ってもらえたらいいな、と想像しながら作るのも楽しい時間です。
⑤ 祖母のポリエステル地の羽裏
こちらは、祖母のポリエステル地の羽裏です。
サーモンピンクのグラデーションが横縞になっていて、やわらかな色合いが印象的な生地です。
この色合いから春をイメージして、若草色の葉模様のUSAコットン、小花柄の綿ブロード、黒地に大きめの花柄が入ったUSAコットンを合わせてみました。
黒地の花柄を合わせると、ぐっと大人っぽい雰囲気になります。一方、若草色を合わせると、春らしい優しい印象になりそうです。
今回は、明るくやわらかな雰囲気に仕上げたかったので、若草色のUSAコットンを選びました。
なお、この羽裏には、布製の薄手用接着芯を貼っています。生地の風合いを見ながら、必要に応じて芯地を使うことも、仕上がりを考えるうえでの工夫のひとつです。
⑥ 母が40年前に着ていた、光沢の美しい黄八丈の着物地
こちらは、母が40年前に着ていた黄八丈の着物地です。
母が「高かったんだよー」と話していた生地だけあって、光沢が本当にきれいです。
せっかくの美しい生地なので、合わせる布によってどんな表情になるのか、考えるのも楽しみでした。
候補にしたのは、グリーンの小さな葉模様のUSAコットン、黒地にグレーの花柄が入ったUSAコットン、こげ茶に幾何学模様が入ったシーチングの3種類です。
どの布を合わせるかによって、上品な印象にも、シックな印象にもなりそうです。
今回は、30代の知人からのリクエストで、グリーンのUSAコットンを合わせることにしました。
黄八丈の美しい光沢に、グリーンの葉模様がよく似合う組み合わせです。
6種類の生地選びを紹介したあとのまとめ
こうして並べてみると、同じ着物地でも、合わせる布によって雰囲気がずいぶん変わることがわかります。
落ち着いた色でまとめたり、明るい色を加えたり、着物地の模様から色を拾ったり。
正解がひとつではないからこそ、あれこれ生地を並べて考える時間も楽しいんですよね。
昔の思い出が詰まった着物地が、今の暮らしの中でまた活躍してくれるのは、うれしいものです。
着物地を大切に残しておくだけでなく、普段使いできる小物にリメイクして楽しむ。そんな方法もあるのだなと、今回あらためて感じました。
保冷用アルミシートは100均と手芸用を縫い比べてみました
ペットボトルカバーを保冷仕様にするために、内側には保冷用のアルミシートを使いました。
100均にも、さまざまなサイズの保冷用アルミシートが販売されていますよね。
ところが、調べているうちに、手芸用の保冷シートというものがあることを知りました。
「100均のものと、どのくらい違うのかな?」
気になったので、今回は両方を実際に縫って比べてみることにしました。
使ってみて驚いたのは、手芸用の保冷シートのほうが、ずっと縫いやすかったこと!
手芸用のものは、アルミ面に編み目状の素材が付いているため、ミシンで縫うときにも扱いやすく感じました。濡れたペットボトルを入れることを考えても、こうした素材の違いは気になるところです。
もちろん、商品によって厚みや構造は異なりますが、実際に縫い比べた私としては、これから作る方には手芸用の保冷シートをおすすめしたいです。
保冷シートは、表地や裏地と一緒に縫うことになるので、縫いやすさも大切なポイント。材料選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
手芸用保冷シートはどこで買った?
私が購入したのは、楽天市場の「つくる楽しみ」というショップです。
購入したときは、販売価格が手頃だったことに加え、50cmまではメール便に対応していて、送料を抑えられる点も魅力でした。
今回のペットボトルカバーなら、保冷シートは40cmほどあれば作れます。
また、購入した商品は幅が約120cmあるので、布の取り方にもよりますが、幅を活用すれば7個ほど作れる計算です。
いくつかまとめて作りたい方や、家族・友人へのプレゼント用にも作りたい方には、幅広タイプが便利ですね。
反対に、1~2個だけ作りたい方や、保冷シートを少しだけ試してみたい方は、必要な分だけ購入できる商品を選ぶと無駄がありません。
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「そんなにたくさんは作らないよ」という方には、60cm幅で販売されている保冷シートもあります。
こちらもミシンで縫える手芸用の保冷シートなので、作る個数や必要なサイズに合わせて選ぶとよさそうです。
購入するときは、幅だけでなく、最低購入単位や送料も確認しておくと安心ですよ。
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デザインのポイント|ぷっくりした巾着袋とは違う細長い形に
今回のペットボトルカバーは、以前作ったスモック風巾着袋とは、少し形を変えています。
スモック風巾着袋は、ふっくらとしたシルエットがかわいいデザインです。
そこで、ペットボトルカバーは細長い形にして、全体のバランスを考えました。
600mlのペットボトルがすっぽり入るサイズです。
また、着物地を使っているので、かわいらしさはありながらも、子どもっぽくなりすぎない大人かわいい雰囲気を目指しました。
着物地は、反物の幅が36cm前後のものが多くあります。
今回のペットボトルカバーは、反物の幅の半分ほどを活用できるデザインなので、着物をほどいた生地の残りを使いたいときにも取り入れやすいと思います。
襟や身頃、身八つ口付近など、使える部分を確認しながら生地を活用できるのもうれしいところです。
パーツ選びも大切!今回はメタルカラーで統一
今回は、Dカン、ナスカン、コードストッパーを使いました。
実際に着物地と口布・袖布を組み合わせていくと、金具の色も仕上がりの印象を左右することに気づきました。
今回使った着物地や合わせる布には、メタルカラーのパーツがよく似合いそうです。
ところが、地元の手芸店では、イメージに合う色のパーツが見つかりませんでした。
隣町の手芸店まで買いに行くことも考えましたが、交通費や時間を考えると、楽天市場で探すほうが便利です。
そこで、今回はネットでパーツを取り寄せることにしました。
手芸材料は、近くのお店で実物を見ながら選ぶのも楽しいですが、欲しい色やサイズが決まっているときは、ネットショップも頼りになりますね。
ナスカンはこちらで購入
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ナスカンは、色やサイズによって雰囲気が変わるパーツです。
今回のように着物地を使った小物では、生地の色合いに合う金具を選ぶと、全体にまとまりが出やすくなります。
商品によって対応するひもの幅や金具のサイズが違うので、購入前に手持ちの材料と合うか確認しておくと安心です。
Dカンは地元の手芸店で購入
Dカンは、地元の手芸店で購入しました。
一方、楽天市場でも2個入りから購入できる商品があるので、近くのお店で見つからない場合や、必要な個数が少ない場合には便利です。
以下の楽天市場店では2個から買えます
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Dカンも、ナスカンと色をそろえると統一感が出ます。
小さなパーツですが、完成したときの印象を考えながら選ぶのも、手作りならではの楽しみですね。
まとめ|思い出の着物地を、毎日使えるペットボトルカバーに
今回は、思い出の詰まった着物地や浴衣地を使って、スモック風の保冷ペットボトルカバーを作りました。
同じデザインでも、着物地の色や柄、合わせる口布・袖布によって、仕上がりの雰囲気はずいぶん変わります。
また、保冷用のアルミシートは、実際に縫い比べてみることで、手芸用のものが扱いやすいとわかりました。金具も、生地の雰囲気に合わせて選ぶことで、全体の印象がまとまります。
着物リメイクというと、特別な技術が必要に感じるかもしれません。でも、手持ちの布を並べて、色や柄の組み合わせを考えるところから楽しめます。
大切にしまっていた着物地や、使い道に迷っているハギレがあったら、普段使いできる小物にリメイクしてみるのもいいですね。
思い出の布が、また新しい出番を迎えてくれる。そんな楽しみを、これからも味わっていきたいと思います。













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