■お年玉の由来
子供の頃、お正月になると楽しみだったお年玉、その由来ってどうなんでしょう。
新しい年を迎えると、歳をひとつ重ねますね。
昔は、年齢を重ねることの象徴として歳神様(としがみさま)に
お供えものをして、新しい1年の無病息災を祈ったんですね。
この時お供物として備えられたお餅を、御歳神様賜り物(おとしがみさまの
たまわりもの)として、わけあって食べるようになったのが
お年玉の始まりとされています。
現代では、お年玉が、お餅からお金へと変化してきました。
昔、商家でお正月に、使用人にお小遣いを渡したことが
始まりという説が一般的です。
そうかぁ、商家のならわしが、広まって行ったんですね。
■お年玉の金額と年齢別の相場
お年玉、いざあげる側の立場になると、どのくらいの年齢の子に
いくらあげればいいのか、悩みますよね。
立場や、各家庭の事情によって違うとは思いますが、一般的な
相場を調べました。
●自分の子供の場合
小学校入学前 :1,000円
小学校低学年 :3,000円
小学校高学年 :5,000円
中学生 :5,000円
高校生 :10,000円
大学生 :10,000円
●親類の子供・いとこの場合
小学校入学前 :2,000円
小学校低学年 :3,000円
小学校高学年 :3,000円
中学生 :5,000円
高校生 :5,000~10,000円
大学生 :10,000円
●近所の親しい人の子供
小学校入学前 :2,000円
小学校低学年 :2,000円
小学校高学年 :3,000~5,000円
中学生 :3,000~5,000円
高校生 :5,000
大学生 :ー
●友人の子供
小学校入学前 :1,000~3,000円
小学校低学年 :3,000円
小学校高学年 :3,000~5,000円
中学生 :3,000~5,000円
高校生 :5,000
大学生 :ー
小学生になれば、もらったお年玉の使い道を自分自身が
考えられるようになります。
おじいちゃん、おばあちゃんは、孫にできるだけたくさん上げたい
という方がいらっしゃいますが、沢山あげたい気持ちをぐっとこらえて
年齢にふさわしい金額を上げてはいかがでしょうか。
●赤ちゃんにわたすお年玉について
赤ちゃんにお年玉を上げる場合は、おもちゃやお菓子で
いいでしょう。
金額としては、1,000円程度のものが相場です。
おじいちゃん、おばあちゃんは、やはり沢山上げたいところでしょうが、
これから、毎年、年齢に応じたお年玉をあげるので、
赤ちゃんのうちから、沢山あげなくてもいいのではないでしょうか。
赤ちゃんのお年玉は、もう一つの考え方があります。
普段、なかなか会えなくて、この機会にお年玉として渡したい、
という場合があります。
この時は、赤ちゃんというより、赤ちゃんのご両親に渡すので、
「これで、おもちゃでも買ってあげて。」などの一声を添えて
思っている金額を渡すといいですよ。
■お年玉の袋の表書きについて
基本的に、お年玉というのは、親戚や親しい間柄の子に
あげるものです。
お年始のご挨拶に伺った上司のお宅にお子さんがいたとしても
「目上の子供」に上げるのは失礼とされます。
●目上の子供の場合
書き方 :「お年賀」として図書券などの品物を渡す
ポイント :「お年玉」は本来は上の人が下の人にあげるものなので、
たとえ子供でも上司の子供にあげるのは失礼に当たるんですね。
「お年賀」として品物をあげるのは良いんですよ。
●小さな子供に上げる場合
書き方 :ひらがなで「おめでとう」「おとしだま」等
ポイント :左上に「◯◯ちゃんへ」等、子供の名を書くと良いですよ。
また、お菓子や絵本,おもちゃなどを、お年玉代わりに
あげてもいいですよ。
●お年寄りやご両親の場合
書き方 :のし袋の表書きは「お年賀」
ポイント :現金収入の少ないお年寄りに感謝の気持ちを込めて
私の母は、孫にもらったお年玉(金額は1万円でした)を、
うれしさのあまり、ちょっと涙ぐんで、しばらく神棚に供えていました。
こちらに載せたものは、世間一般の相場です。
こちらの相場を参考にしながら、それぞれの家の習慣などを
参考にして、あげる金額を決めてくださいね。
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